新しいソリューション!?ウィンドウルースをキラキラジュエリーに

2024年03月15日

ルースを購入する際には、カットの品質にもこだわりたいところ…ではありますが、お気に入りのコレクションのなかにも何かしら欠点を持つルースがあると思います。

特に、なかなか手に入らないレアストーンなどは、カットが二の次になることも。
また、パパラチアサファイアなどの高級ルースにもよくありますが、カラット数やサイズを優先してカットした時に必ず現れるのが「ウィンドウ」。

こちらはお客様のお持ち込みルースですが、ターフェアイトというレアストーン。
ギネスに掲載されたこともあるという珍しい宝石です。
ペンダントトップとして身に着けたいけれど、ウィンドウが強めなのが気がかりということで加工のご相談をいただきました。

ピンセットで持ってみるとこんな感じ。加工後に中央部分が光らずに暗くなってしまうのではないかという懸念点がありました。
そこで、思いついたのが…

加工した時に石座の後ろ側をキラキラの金属で塞いでしまえばいいのでは?!という解決策。
裏を塞いだ方がキャッツアイ効果が分かりやすくなる、エメラルドキャッツアイのジュエリーなどで良く使われる手法です。

ただ、この加工では裏側の金属が輝きをサポートするので、「宝石そのものの輝きとは違ってしまう」という弱点もあります。
そこはどちらを優先するかという話になるかと思いますが、ジュエリーとしての品質は高くなると思います。

どのくらい変わるかというと…
こちらが、裏を塞がなかったパターン。

そして、こちらが裏を塞いだパターンです。

裏を塞がない場合はウィンドウ部分がそのまま透けて見える感じになりますし、お洋服や肌につけた時に暗くなる感じです。
裏を塞ぐと、金属の輝きにはなりますが、まるでウィンドウなど忘れたかのような輝きに。

大切にしているけれど、ウィンドウが強いルースというのはお持ちの方も多いのではないかと思います。
ウィンドウが気になって加工に踏み切れない場合には、今回の加工方法を参考にしていただけますと幸いです。

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