逆光のオパール!?コントラルスオパールについて

2025年02月13日

海外仕入れでは、いつもなら出会えないようなルースに出会えることがあります。
今回もそんな出会いがありました。

というわけで、今回はツーソンショーで出会ったコントラルスオパールをもっと知ってもらうための記事です。

コントラルスオパールとは?

まず、コントラルスオパールとはどのようなオパールなのでしょうか?
オパールは遊色と呼ばれる虹色が見えるかどうかで、2つに分けられます。

「コモンオパール」・・・遊色が全く見えないオパール
「プレシャスオパール」・・・遊色が見えるオパール

コントラルスオパールはパッと見は遊色が見えないので、コモンオパールのようにも見えますが、実はプレシャスオパールの一種です。

一般的なプレシャスオパールは正面からの光で遊色が浮かびます。
一方、コントラルスオパールは通常の室内光ではほとんど遊色が見えず、ルースの後ろ側から光を当てることで遊色が現れるのが特徴です。

この特徴がそのまま名前に使われており、「コントラルス」はスペイン語で「逆光」という意味を持ちます。

コントラルスオパールの産地は?

「逆光で遊色が現れる」という特徴を持つのがコントラルスオパールであり、特に産地が限定されているわけではありません。
今回、私たちがツーソンで仕入れてきたコントラルスオパールはメキシコ産です。

冒頭で「オーストラリア産以外は変色が心配」と言われていますが、変色・変質しやすいといわれているのは、水分を吸収しやすいエチオピア産のオパール。
見た目が似ているものもあるので混同されがちですが、メキシコ産とエチオピア産のオパールは性質が違います。

オーストラリア産だけでなく、メキシコ産のオパールも比較的安定しています。

コントラルスオパールの楽しみ方

逆光のオパールですから、後ろ側から光を当てることで遊色を楽しむのが基本です。
多くの人が実践できるであろう、お手頃な方法をまとめてみました。

1.室内光逆光

天井のライトが後ろから当たる形で、見上げる状態で撮影したのが左側の画像です。
お部屋のライトの種類によって見え方も変わりそうですが、透かして見ると遊色が見えます。
光が当たる位置によって遊色の色や濃さも変わるので、ついつい見とれてしまいます。

光に透かすと一部が虹色に見えるメノウのスライス「イリスアゲート」とちょっと似た、一番お手軽な楽しみ方です

2.蛍光灯下

こちらは特に何も光を当てていない、そのまま見た時のオパールの様子です。
昼間の外からの日光と夜の蛍光灯では少し見え方が違うかもしれませんが、ほんのり乳白色で角度によっては少しオレンジっぽさもあります。
逆光がないので遊色は見えませんが、シルキーで柔らかな質感はとても可愛らしいです。

乳白色の濃さやオレンジの色の付き方などは、個体差があります。
透明度の高い、無色に近い個体もありますが、何となく乳白色やオレンジのついたオパールの方が逆光の遊色が強めに感じられます。

3.スマホライト

特別なライトをお持ちでない方も、スマートフォンのライトはご用意できるのではないでしょうか。
いわゆるバックライトをオパールの後ろから当てます。
スポットライトのような光は非常に強い遊色を見せてくれます。

光を当てる角度や距離を変えると遊色の出方も変わりますので、強い遊色を楽しめる角度などを探しているとあっという間に時間が経ってしまいそうです。

コントラルスオパールを楽しもう!

通常の光では遊色が見えないオパール、コントラルスオパール。
その分、光に透かした時に見える虹色は格別です。

少し大きめのルースが多いので、指でつまんで手のひらでコロコロして眺めるのにも適しています。
また、後ろを塞がない形でペンダントトップなどにして、出先で色々な光源にかざして見るのも楽しいかもしれません。

自分だけの虹色を楽しめる、ちょっとマニアックなオパールです。

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